お知らせ

2012年度第10回全日本学生フォーミュラ大会

 先週、9月3日~7日の5日間にわたって日本自動車技術会・自動車工業会主催(文科省、経産省他協賛)の2012年度第10回全日本学生フォーミュラ大会が開催されました。

 本年度の大会本戦には全国から設計審査で選ばれた75校と海外11校の86校の参加がありました。海外は、中国、インド、タイなどです。

 本大会は、「我が国の自動車産業の発展に寄与するための、学生の「ものづくり育成の場」です。学生の自主的なものづくりの総合能力を養成し、将来の自動車産業を担う人材を育てるための公益活動と位置づけ、2003年にスタートしました」(JSAE WEBより)。

 既に20年以上の歴史を持つアメリカでの同種の大会(SAE主催)に準拠しています。したがって、規則等は英語で書かれたマニュアルで提供されます。

 同志社大学のチーム(DUFP: Doshisha University Formula Project)は第1回大会より参加していますが、これまでリタイヤも多く、10位以内に入ることはできませんでした。プロジェクト科目「ひとつくり、ものつくり」と機械研究会の合同で編成されるチームのメンバーは、1~3年生のみで、他校のように4年生や大学院生は全く参加していません。3年生といっても、9月の大会ですから、2年半の経験しかありません。設計・製作は大会前年度の10月から始まるため、1年半しか経験のない2年生がリーダとなって活動が開始します(高校野球とよく似て、3年生は10月の時点でリタイアします)。

 限られた予算、限られた方々からの支援により活動してきました。経済不況とともに外部支援も細りながらもメンバーのものつくり、9位以内を目指す意気込みは高く、本年度も昨年同様高い志をもって参加しました。最近の3か年はフル完走を達成し、技術の塾生もできてきました。苦節10年とはよく言いますが、本年度はついに総合3位入賞という快挙を成し遂げることができました。

 個々にご報告するとともに、メンバーの学生諸君の働きを誇りに感じる次第です。今後とも、皆様のご支援をお願い申し上げます。

プロジェクト科目担当:中村成夫

      科目代表:藤井 透

機械研究会顧問   千田二郎